東京ディズニーランドで大人気のアトラクションの1つ『スプラッシュマウンテン』。
スプラッシュマウンテンといえば、なんといっても物凄い水しぶきを上げる急降下ですね。
非常に楽しいアトラクションですが、意外とスプラッシュマウンテンのストーリーを知っている人が少なく、とっても面白いお話なのに勿体ないなと感じたことが多々あります。
なので本ブログでは、「うさぎどんが言ってる笑いの国とは」「そもそもなんで笑いの国をめざしたの」というような、スプラッシュマウンテンをもっと楽しめるようになるにストーリーを紹介します。
・スプラッシュマウンテンのストーリー
・スプラッシュマウンテンの登場人物
・スプラッシュマウンテンのトリビア
・うさぎどんについて
スプラッシュマウンテンに限らず、ディズニーにはストーリーのあるアトラクションがたくさんあります。
アトラクションのストーリーを知ると、また違った楽しみも発見できるので調べてみるのもオススメです。
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スプラッシュマウンテンのストーリー紹介!うさぎどんの目指した笑いの国とは
まず、スプラッシュマウンテンのストーリーを基本の紹介します。
ある日どこかに「笑いの国」があると聞き、さっそく荷物をまとめて笑いの国を探すべく、旅立ちます。
それは、自分の家に「GONE FOR GOOD(二度と戻りません)」という看板を立てかけるくらい本気の旅でした。
しかし、ウサギが大好物な”きつねどん”と”くまどん”が旅の邪魔をするかのように罠を仕掛けてきます。
それでも、頭の良いうさぎどんは罠にはかかりません。
逆にわざと、きつねどんの罠にかかり木の上から吊るされて、近くを通りかかったちょっぴりマヌケなくまどんに「カラスがニンジン畑を荒らさないように、ぶら下がる仕事をしてお金を稼いでいるんだ。自分は十分稼いだから代わりに仕事しない?」とデタラメなことを言い、自分は逃げて、くまどんを木に吊るし返すなんてことも。
そんな感じで逃げ続けていてましたが、うさぎどんはすっかり調子に乗ってしまいます。
ある日、「笑いの国に連れて行ってあげるよ」ときつねどんとくまどんに提案を持ちかけます。
うさぎどんに着いていく2人、しばらく歩くと「The Laughing Place Yonder(笑いの国はすぐそこ)」という看板も見えます。
大きな木のほら穴の前までくると、「ここが俺の笑いの国だよ」とうさぎどんが言いました。
くまどんは、その穴をのぞき込もうとし、きつねどんもそれを手伝います。
くまどんが穴の中に入ると、なんとそこはハチの巣だらけ。怒った蜂達はくまどんに襲い掛かってきました。
そう、これはうさぎどんの罠。2人はうさぎどんに騙されてしまったのです。
そんな2人に「言ったろ。ここは”俺の”笑いの国だってさ」とう言い、笑い転げるうさぎどん。
しかし、この時のうさぎどんは、きつねどんが背後から近づいていることに気が付きません。
調子に乗りすぎたうさぎどんは、ハチの巣をすっぽり被せられて、完全に捕まってしまいました。
きつねどんは料理しようと、煮えたぎった鍋にうさぎどんを放り込もうとします。
絶体絶命のピンチ、体も小さく力もないうさぎどんは、今回も頭を使いなんとか逃げようと考えます。
そこで、うさぎどんは、「煮ても焼いてもいい!だけど、お願いだから、いばらの茂みにだけは投げないで!!」と懇願します。
これまで何度もコケにされた2人は、うさぎどんに仕返ししたくてたまりませんでした。
「茨の茂み?ヒッヒッヒッ!」うさぎどんの懇願の言葉を聞いて、薄気味悪く笑い、いばらの茂みへうさぎどんを放りなげます。
ようやく仕返しできた、とうさぎどんの様子を見るために後を追ったきつねどんとくまどん。
しかし、実はこれもうさぎどんの策略。
きつねどんはワニどんに尻尾を噛まれ、くまどんは穴にハマり動けなくなってしまいます。
実は、いばらの茂みはうさぎどんの家がすぐ近く、いばらの茂みで育ったうさぎどんは、また上手くピンチを切り抜けることができました。
帰ってきたうさぎどんに、仲間たちはとっても喜びました。
「WELCOME HOME, BRER RABBIT(おかえり、ウサギどん)」と書かれた垂れ幕を下げて、盛大なパーティを開いてお祝いまでしてくれました。
そして、自分の住みかのありがたさを実感し、「笑いの国」とは自分の家であることに気づきます。
以上が、スプラッシュマウンテンのストーリーです。
うさぎどんは二度と家に戻らない覚悟で旅にでましたが、「笑いの国」が実はうさぎどんが住んでいた場所というオチでした。
アトラクションの中でも、うさぎどんが旅に出ると言っている時に背後にある家がいばらに絡まれています。
元のストーリーを知らないと、「なんで滝つぼに落とされて”笑いの国”なの?」、急展開というか頭を傾げるストーリーに感じるかもしれませんね。
スプラッシュマウンテンのストーリーには原作がある?
大人気のアトラクション『スプラッシュマウンテン』ですが、意外と知られていないのが、原作についてです。
スプラッシュマウンテンは、1880年にジョージ・チャンドラー・ハリス氏が書いた“リーマスおじさん”シリーズが話の元となっています。
“リーマスおじさん”シリーズは、アメリカ南部の農場が舞台で、黒人のリーマスおじさんと白人の少年ジョニーの心のふれあいを描いた物語です。
仕事で忙しい父とあまり触れ合えず寂しい思いをしていた少年ジョニーが、あるときリーマスおじさんと出会い、リーマスおじさんが話す「おとぎ話」で次第に元気を取り戻していくというのが、ざっくりとした流れです。
そのリーマスおじさんがジョニーに話したおとぎ話の1つが、スプラッシュマウンテンのテーマとなっています。
この”リーマスおじさん”シリーズの話を気に入っウォルトディズニーが、タイトル“南部の唄”として映画化したのです。
スプラッシュマウンテンのライドスルー(アトラクションのBGM)でも、「ねぇねぇ、うさぎどんのお話聞かせて!」というジョニーがリーマスおじさんにお話をせがんでいるような会話が聞こえています。
ちなみに、”南部の唄”は、実写映画ではありますが、リーマスおじさんが話すおとぎ話の部分はアニメーションとなっています。
映画『メリーポピンズ』のような感じです。
南部の唄は幻の作品?
スプラッシュマウンテンは、日本だけではなく海外ディズニーでも人気のアトラクションです。
アトラクションのテーマソング『ジッパ・ディー・ドゥー・ダー(Zip-A-Dee-Doo-Dah』もアカデミー賞の歌曲賞を、リーマスおじさんを演じたジェームズ・バケット氏は特別賞を受賞しています。
ですが、歌曲賞、特別賞を受賞したにも関わらず、映画”南部の唄”は、現在幻の映画と化しています。
実際、日本では”南部の唄”というタイトルを、聞いたことがある人がほとんどではないでしょうか。
これには、歴史的背景が関係しているからです。
黒人と白人が、仲良くしている描写が、歴史への誤解に繋がる、事実を伝えていない、として批判を呼びました。
以降、“南部の唄”は自主規制により公開されず、ビデオも廃盤となってしまいました。
なので、”南部の唄”を見たことがある人、南部の唄のビデオを持っているという人はなかなかいないのが現状です。
面白そうなお話で興味が湧きましたが、視聴できないのが残念です。
トリビア:スプラッシュマウンテンの名前の由来
スプラッシュマウンテンは、最後に滝つぼに落ちていくアトラクションです。
ですが、”南部の唄”では、いばらの茂みに落ちるシーンはあるものの、滝を落ちるシーンはありません。
アトラクション自体は、原作とは関係ないということでしょうか。
では、スプラッシュマウンテンという山の存在はどういったものなのかというと、スプラッシュマウンテンには、ディズニーランドとしてのバックグラウンドストーリーがあります。
スプラッシュマウンテンのある、クリッターカントリーには、その昔、「チカピンヒル」という山(丘)があり、たくさんの動物が住んでいました。
その中に「ラケッティ」というアライグマがいました。
ラケッティは、そこでお酒の密造をしていたのです。
しかし、ある日のこと、密造酒を造っていた蒸留器を誤って大爆発させてしまいます。
爆発の勢いがすさまじく、クリッターカントリーの山は吹き飛び、ダムも決壊し、大量の水がチカピンヒルの洞窟に流れていきました。
あたり一面は水浸しになってしまい、洞窟の中には川ができ、大量の水が滝のように流れでるようになりました。
以降、動物達はこの山のことを“スプラッシュマウンテン(水しぶきの山)”と呼ぶようになりました。
たしかに、スプラッシュマウンテンの頂上付近を見てみると、爆発した後のようにも見えます。
また、スプラッシュマウンテン付近には、”南部の唄”に登場するうさぎどん達以外にも、クリッターカントリーオリジナルのキャラクターが存在します。
ラケッティ、ビーザーブラザーズ、クローレンス、ブリュースター、彼らもとっても魅力的なキャラクターです。
爆発を起こしたラケッティは会心し店を開く
大爆発を起こしてしまった「ラケッティ」ですが、さすがに会心したのか、以降は密造酒造りから足を洗い、山のふもとにお店を開きます。
そのお店というのが、東京ディズニーランド/クリッターカントリーにある「ラケッティのラクーンサルーン」です。
英語でラクーン=アライグマ、サルーン=バーのことで、西部開拓時代は、猟師たちにお酒を提供するお店をバーではなくサルーンと呼ばれていたそうです。
スプラッシュマウンテンのあるクリッターカントリーは、アメリカの開拓時代をテーマにしたエリアなので、当時の雰囲気を味わえるお店となっています。
ラケッティのラクーンサルーンのメニューは、軽食やソフトドリンクなど、小腹が空いたときに最適なものが揃っています。
・トルティーヤドッグ:350円
・トルティーヤ・チーズドッグ:400円
・ミッキーチュロス(ストロベリー):350円
・クリッターサンデー(チュロス&ソフトクリーム):450円
・ソフトクリーム:300円
・ソフトドリンク
ラケッティのラクーンサルーンのメニューの詳細は<公式サイト>で確認できます。
店名にバーという意味のサルーンという言葉が付いていますが、お酒のメニューはありません。
夏にはシェイブアイスが期間限定で販売されたり、季節ごとに限定メニューも登場するも毎年の楽しみです。
スプラッシュマウンテンはライドショット対象アトラクション
ディズニーリゾートのアトラクション体験中に、コースに設置されているカメラで写真が撮られた経験がある人もいると思います。
いわゆるライドショットと呼ばれるものです。
スプラッシュマウンテンも、ライドショット対象のアトラクションとなっています。
スプラッシュマウンテンで写真を撮られるタイミングは、3回目の落下中です。
落下が始まって1、2秒後くらいのイメージ。
カメラの位置は、進行方向の右前方向です。
写真撮影のタイミングが落下中ということもあり、気を抜いていたら写真を撮られていた、なんてことも良くあります。
バシッとポーズを決めたい時は、落下中よりも、3回目の落下の前、外の景色が見え始めたあたりからポーズを取っておくのがオススメです。
スプラッシュマウンテンはシングルライダー対応
ディズニーの”シングルライダー“とは、「人数の関係でアトラクションの乗り物にできた空席に1人で利用するのゲストを優先的に案内するシステム」です。
例えば、2人乗りのアトラクションに3人グループで乗ろうとすると、2人と1人で分かれて、1人の方の隣1席が空席ができてしまいます。
その空いた席に、1人で来たゲストを優先的に座らせてくれるシステムが”シングルライダー”です。
「相席システム」のようなものをイメージしていただければと思います。
シングルライダーを利用すれば、通常の待ち時間より短い時間でアトラクションを楽しめることがあります。
時間を節約した時には、シングルライダーで乗るのも1つの手です。
まとめ:スプラッシュマウンテンのストーリー紹介!うさぎどんが目指した笑いの国とは?
スプラッシュマウンテンのストーリーについて紹介しました。
うさぎどんがなんで笑いの国を目指したのか、そして滝つぼに落とされてハッピーエンドになった理由も、あらためてストーリーを知れば納得いったのではないでしょうか。
スプラッシュマウンテンは、単に絶叫系アトラクションとして楽しむのも良いですが、ストーリーを知ると、より魅力的なアトラクションとして味わうことができます。
次乗るときは、ストーリーも思い出し乗ってみるのもオススメです。
以上、【スプラッシュマウンテンのストーリー紹介!うさぎどんが目指した笑いの国とは?】という記事でした。
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