東京ディズニーシーのアトラクション『フォートレス・エクスプロレーション』。
東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーの大航海時代をテーマとしたエリアにある、要塞を探索して遊ぶアトラクションです。
フォートレスエクスプロレーションには、フォートレスを本拠地として活動しているS.E.A.(探険家・冒険家学会)の紋章や創立者にまつわる展示品があります。
今回のブログでは、フォートレス・エクスプロレーションとS.E.A.の名誉会員たちの肖像画について紹介します。
●フォートレス・エクスプロレーションについて
●S.E.Aという団体について
●フォートレス・エクスプロレーション「エクスプローラーズ・ホール」のこと
●エクスプローラーズホールにある12枚の肖像画
フォートレス・エクスプロレーションには、マルコ・ポーロやクリストファー・コロンブス、レオナルド・ダ・ヴィンチなど一度は名前を聞いたことがある人物も登場しています。
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フォートレス・エクスプロレーションについて

フォートレス・エクスプロレーションとは、東京ディズニーシーにある自分の足で自由に歩き回って冒険家気分を味わう体験型のアトラクションです。
東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーにあり、フォートレス・エクスプロレーションのあるこのエリアは大航海時代をテーマにした造りとなっています。
本物の要塞のように通路や階段が入り組んで迷路のようになっていたり、管制塔には望遠鏡があったり、大砲が置いてあったりと造り込みが素晴らしく、タイムスリップした気分を味わうことができます。
このフォートレス・エクスプロレーションは、ちゃんと内側に人が入れるようになっています。
フォートレス・エクスプロレーションについて、外側は見たことあるけど、内側に部屋があることを知らない人が意外と多いです。
要塞の部屋の中には太陽系の惑星を表した大きな模型があったり、振り子時計が置いてあり、お楽しみ要素が盛りだくさんとなっています。
また、外に泊まっているガリオン船にも乗船することが可能です。

船についている大砲は実際に打つことができます。(音が鳴るだけですが)

たまに不発します。
フォートレス・エクスプロレーションは、ライドタイプのアトラクションとは違い自分の足で歩いて自由に楽しむアトラクションです。
どこからスタートしてどのように見て周るかはその人次第、楽しみ方も人それぞれ、何通りの楽しみ方がある。
ちなみに、フォートレスとは日本語で「要塞」という意味で、エクスプロレーションとは日本語で「探検、実地踏査」という意味を持っています。
そして、フォートレス・エクスプロレーションでは、謎解きプログラム『ザ・レオナルド・チャレンジ』が行われています。

フォートレス・エクスプロレーションを拠点として活躍した名立たる探検家や偉大な冒険家学会の集まり「S.E.A」。
そのS.E.Aの主催するプログラムで、与えられたミッションを専用マップを見ながら謎を解いていき、S.E.Aの仲間入りを目指すというのが『ザ・レオナルド・チャレンジ』です。
謎解き探検と言われると子供向けのアトラクションのように思われるかもしれませんが、意外と大人でも迷うこともあり、子供から大人まで楽しむことができる内容となっています。
フォートレス・エクスプロレーション、ザ・レオナルド・チャレンジについては、【フォートレス・エクスプロレーションって知ってる?】という記事で紹介しています。
S.E.Aという団体について
フォートレスエクスプロレーションは、かつて「S.E.A.」と呼ばれる団体がここを拠点として活動していました。
「S.E.A.」とは、正式名称「Society of Explorers and Adventures」といい、頭文字3文字を取ってS.E.Aと呼ばれています。
「探検家や冒険家の団体」という意味で、この団体にはレオナルド・ダ・ヴィンチやマルコポーロなど世界中で有名な探検家や冒険家たちが所属していました。
彼らが旅の途中で得た知識や芸術など、新たな発見を世界中に広めるために活動をしているのです。
ちなみに、タワー・オブ・テラーのハイタワー三世、ソアリン:ファンタスティック・フライトに登場するカメリア・ファルコもS.E.Aの会員でした。
▶タワー・オブ・テラーのストーリー解説!シリキ・ウトゥンドゥは何者?
▶ソアリン:ファンタスティック・フライトはどんなアトラクション?
フォートレス・エクスプロレーション「エクスプローラーズ・ホール」

フォートレス・エクスプロレーションの施設の1つに「エクスプローラーズ・ホール」という部屋があります。
この「エクスプローラーズホール」には、S.E.Aの創設メンバー12人の肖像画や、16世紀までの偉大な冒険の記録が描かれた壁画があります。
S.E.Aの創設メンバーについて、簡単にですが紹介していきます。
イブン・バットゥータ

イブン・バットゥータは、モロッコ生まれのイスラーム教徒の旅行家です。
1325年~1354年の期間で北アフリカ、西アジア、南ロシア、中央アジア、インドを巡って中国に到達し、さらにスペイン、西アフリカを旅しました。
約30年間で、既知のイスラム世界、そして非イスラムの地を旅した偉大な旅行家の一人です。
彼の記した『三大陸周遊記(諸都市の新奇さと旅の驚異に関する観察者たちへの贈り物)』は14世紀の世界を伝える貴重な資料となっています。
ヴァスコ・ダ・ガマ

ヴァスコ・ダ・ガマは、ポルトガルの航海者であり探検家。(画像真ん中)
ヨーロッパ人で初めて、ヨーロッパからアフリカ南岸を経てインドへ航海したと言われている人物です。
ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓によって、ポルトガル海上帝国の基礎が築かれたとされています。
エンリケ航海王子

エンリケ航海王子は、15世紀前半のポルトガルの王子。
自ら航海をしたことはないものの、盛んに海洋進出を行ってアフリカ西岸に艦隊を派遣を行ったり、大航海時代の幕開けにおける重要人物の1人です。
エンリケの時代まで、ヨーロッパの人々に知られてたアフリカ沿岸の最南端の地はボハドル岬という場所でした。
ボハドル岬の先には世界の果てがあり、煮えたぎる海が広がっていると信じられていたことから、当時の航海者たちは、この迷信に恐怖し、ボハドル岬を越えての航海を実現させることは不可能に等しかったそうです。
そんな中、エンリケは探検隊を派遣し続け、10年以上の挑戦の末、エンリケの派遣した艦隊がボハドル岬を越えた航海を完遂させました。
このことは後の未知の地への探検行を促した点で重要な出来事であり、大航海時代の先鞭を付けたとして、「航海王子」という敬称で知られています。
クラウディオス・プトレマイオス

クラウディオス・プトレマイオスは、数学、天文学、音楽学、地理学など様々な分野で多くの業績を残した古代ローマの学者です。
クラウディオス・プトレマイオスは、「天動説(てんどうせつ)」を唱えたことで有名な人物です。
彼が執筆した天文学の専門書「アルマゲスト」には、天動説がどのような仕組みになっているかが記載されており、天体観測の方法、軌道計算、太陽との距離など、天体運行についての理論が詳細に記されていました。
彼の執筆した「アルマゲスト」は、地動説が証明されるまでの1000年以上の間、多くの学者たちの参考資料として活用されました。
西洋占星術に関することが書かれた『テトラビブロス』や、地図に初めて経緯線を使った『ゲオグラフィア』など、多くの著書を残しています。
クリストファー・コロンブス

クリストファー・コロンブスは、イタリアのジェノヴァ生まれの航海者です。(画像左)
アメリカ大陸を発見したことで有名な人物で、歴史の授業などでも登場することが多く、知っている人も多いと思いますが、そんな彼もS.E.Aの創設メンバーとなっています。
コロンブスは、アメリカ大陸を発見したことで有名ですが、本来はヨーロッパとアジアを直接結ぶ西回りの航路を発見するために航海をしていました。
なので、コロンブスからしたら意図せず発見したものだったのです。
しかし、コロンブスのヨーロッパからアメリカ大陸への航路の発見は、後の歴史に大きな影響を与えました。
ちなみに、クリストファーコロンブスの銅像が東京ディズニーシー内に存在します。
コロンブスの像がどこにあるかなどは、下記ブログで紹介していますので、本記事と合わせて読んでみてください。
ティコ・ブラーエ

ティコ・ブラーエは、デンマークの貴族。(画像右)
天文学者・占星術師・錬金術師・作家として活躍しており、当時としては極めて正確かつ包括的な天体観測を実施したことで知られています。
そして、初めて科学的根拠を持って天動説の否定をした人物とも言われており、天文学に大きな影響を与えました。
ピュテアス

ピュテアスは、ギリシア植民都市マッシリア(現マルセイユ)出身のギリシア人地理学者、探検家です。
紀元前325年頃に北西ヨーロッパへの冒険航海に出た人物で、ギリシア人として初めてイギリス諸島を探検したと言われています。
白夜や極冠、ゲルマン人について、またフィン諸語種族と見られる民族について最初の記録を残した人物です。
遠いトゥーレの伝説を地理的想像力に導入した人物でもあり、潮の満ち引きの原因が月だということを最初に述べた人物でもあります。
フェルディナンド・マゼラン

フェルディナンド・マゼランは、ポルトガル出身のスペインの航海者です。(画像左)
初めて世界一周の航海を達成した偉人で、知っている人も多くいると思います。
実際のところは、マゼラン自身は、航海中に亡くなってしまったため世界一周はできておらず、残された艦隊と部下たちだったそうです。
しかし、航路の指揮をとったことや、マゼラン海峡を発見して太平洋に到達したこと、世界一周達成への貢献を考えればマゼランの業績とも言えるのではと思います。
ちなみに、フォートレス・エクスプロレーションにあるレストラン『マゼランズ』は、彼に敬意を表して名付けられたレストランです。
店内には、マゼランズたちS.E.Aのメンバーの残した資料や展示物が飾られています。
フランシス・ドレーク

フランシス・ドレークは、イングランドの航海者です。(画像右)
上記で紹介したマゼランズに続き史上二人目、イングランド人としては初めて世界一周を達成した人物。
スペイン船やスペイン人の住む村を標的に海賊行為を行い、海賊としての名を挙げていたが、後にイギリス海軍提督となったり、異色の経歴の持ち主でもあります。
というのも、船団として働いていた際にスペイン海軍の襲撃を受けたことがあり、それがきっかけでスペインに復讐心を抱き、スペインに対する海賊行為を行ったそうです。
世界一周の航路もスペイン植民地を襲撃したり、スペイン船からの略奪をしながら達成しました。
イングランド人からは世界一周の功績を称えられ「英雄」と呼ばれる一方、スペイン人からは、悪魔の化身であるドラゴンを指す「ドラコ」と呼ばれていたそうです。
マルコ・ポーロ

マルコ・ポーロは、ヴェネツィア共和国の商人・冒険家です。
ヨーロッパからアジアまで陸路と海路で大旅行を大成したとして有名な人物です。
マルコポーロの旅での見聞が書かれた旅行記『東方見聞録』について、名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。
東方見聞録は、その後の大航海時代にも多大な影響を与えました。
上記でも紹介した探検家クリストファー・コロンブスもその一人であり、コロンブスはマルコ・ポーロが述べた”黄金の島ジパング”を見つけるための旅に出たと言われています。
レイフ・エリクソン

レイフ・エリクソンは、アイスランド出身のノルマン人航海者です。
ヨーロッパ大陸から海を渡り、初めてアメリカ大陸に到達したとサガ(中世アイスランドで成立した古ノルド語による散文作品群)で伝えられています。
レイフ・エリクソンの父は、ヨーロッパ人として初めてグリーンランドに入植したとされるエイリーク・ソルヴァルズソン(赤毛のエイリーク)で、父同様航海に旅立ちました。
レイフ・エリクソンが到達した国々はサガで伝えられているだけだったので、正確な場所は不明ではありますが、北米にある島々を発見したのではとされています。
レイフエリクソンの見つけた島の中に「ヴィンランドの岬」という場所があるのですが、このヴィンランドの岬は、アメリカのマサチューセッツ州にあるケープコッドではないかと言われています。
ケープコッドというと東京ディズニーシーにもあるので、実はなにかしら繋がりがあるかもしれませんね。
レオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダヴィンチは、フィレンツェ共和国(現イタリア)のルネサンス期を代表する芸術家です。(画像真ん中)
芸術に詳しくないという人でも名前は知っているという方も多くいると思います。
ちなみに、フルネームは、レオナルド・ディ・セル・ピエロ・ダ・ヴィンチ。
絵画や音楽、物理学に天文学、建築、航空力学、気象学、鉱物学、などなど、数多くの分野において、顕著な業績と手稿を残したとされています。
完全に解明されていない作品もあり、21世紀になっても幻と言われる作品も存在しているらしいです。
フォートレス・エクスプロレーション内にあるチェインバー・オブ・プラネットには、レオナルド・ダ・ヴィンチが書いた太陽系に関する研究内容が書かれています。
他人に読まれないようにするためか、後に出版するべく印刷を見越してか、ダヴィンチは鏡文字を使ったとされていますが、このチェインバー・オブ・プラネットにも鏡文字でメモを書いていますね。
また、フォートレス・エクスプロレーションで行われる『ザ・レオナルドチャレンジ』でも、最初に訪れる鏡の部屋、溶岩コントロールセンターでもレオナルド・ダ・ヴィンチが登場します。
エクスプローラーズ・ホールの壁画に描かれた年表
フォートレス・エクスプロレーションのエクスプローラーズには、S.E.A創設者の肖像画以外にも、彼らの冒険を絵で記した年表が描かれています。
海の魔物のような絵や、天使たちの絵、その他にもフライングマシーンの設計図のような絵が描かれています。
S.E.Aのメンバーたちはこの壁画を見て、今までの冒険を振り返りながら、次はどんな冒険をしようか夢見ていたのかもしれませんね。
また、エクスプローラーズホールにはS.E.Aのメッセージが書かれた壁があります。
WE, THE SOCIETY OF EXPLORERS AND ADVENTURERS,SHALL ACQUIRE KNOWLEDGE THROUGH EXPLORATION.』
冒険は続く。
私たちS.E.A(探検家と冒険家)は探検を通じて知識をえていく。
まとめ:【TDS】フォートレス・エクスプロレーションとS.E.A.の名誉会員たちの肖像画について
東京ディズニーシーのアトラクション『フォートレスエクスプロレーション』にあるエクスプローラーズ・ホールについて紹介しました。
エクスプローラーズホールには、S.E.Aの創設メンバーの肖像画が描かれています。
S.E.Aの創設メンバーには、レオナルド・ダ・ヴィンチやクリスファーコロンブスなど、誰もが知る偉人が所属していました。
また、エクスプローラーズホールには、16世紀までの偉大な冒険の様子が描かれた壁画もあります。
興味が沸いた方は、ぜひフォートレスエクスプロレーションを訪れてみてください。
以上、【TDS】フォートレス・エクスプロレーションとS.E.A.の名誉会員たちの肖像画についてという記事でした。
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