東京ディズニーシーに行くと必ず目にする、中央にそびえ立つ大きな山。
その名も『プロメテウス火山』。
ディズニーシーのシンボル的存在で、時折噴火する姿は非常に迫力があります。
そんなプロメテウス火山ですが、モデルとなった山や名前の由来についてはご存じでしょうか?
今回のブログでは、ディズニーシーのシンボルの1つ『プロメテウス火山』にまつわる話を紹介します。
●プロメテウス火山について
●プロメテウス火山のモデルになった山
●プロメテウス火山の名前の由来
●プロメテウス火山の噴火の仕組み
ディズニーには様々な場所にミッキーのマーク、いわゆる隠れミッキーがありますが、プロメテウス火山にも隠れミッキーが潜んでいます。
それも噴火する時に見えるという、レアな隠れミッキーです。
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ディズニーシーのシンボル「プロメテウス火山」について
東京ディズニーシーの中央にそびえ立つ『プロメテウス火山』。
同じく東京ディズニーシーにあるアクアスフィアやS.S.コロンビア号と並ぶ、シンボル的な存在です。
東京ディズニーシーのほとんどのエリアからみることができ、時折大きな音と炎を上げて噴火をするので、特に存在感があるシンボルとなっています。
そんなプロメテウス火山には、実はモデルとなった山が存在するのです。
そして、その名前はとある神様の名が由来となっています。
その他、プロメテウス火山にはこだわりを感じる構造や噴火の仕組みが施されているのです。
プロメテウス火山について、もう少し詳しく紹介していきます。
プロメテウス火山はイタリアのナポリに実在する「ヴェスヴィオ山」がモデル
東京ディズニーシーのプロメテウス火山にはモデルとなった実在する山があります。
そのモデルとなった山というのが、イタリアのカンパニア州にある『ヴェスヴィオ山』です。
(日本では、ベスビオ山、ベスビオス火山、ヴェスヴィオス火山とも呼ばれることがあるそうです)
出典:Wikipedia
イタリアの観光地としても有名なナポリが比較的近く、ナポリから東へ約9kmのナポリ湾岸沿いにヴェスヴィオ山があります。
ヴェスヴィオ山の標高は1,281メートルで、現在は噴火活動はしていないものの、監視体制が敷かれているそうです。
このヴェスヴィオ山、過去に噴火で近隣に大きな被害を出しており、西暦79年には噴火によりポンペイ市、1994年にサン・セバスティアーノを埋没しています。
標高こそ富士山(標高約3,776m)より低いものの、噴火の規模はとんでもないですね。
また、ディズニーシーでもシンボル的な山になっていますが、ナポリでも日本でいうところの富士山のようなシンボルになっているそうです。
余談ですが、東京ディズニーランドにある大きな岩山『ビッグサンダーマウンテン』。
アトラクションにもなっているビッグサンダーマウンテンですが、こちらもモデルとなった実在する山があります。
詳しくは、下記ブログで紹介しているので、興味があれば合わせて読んでみてください。
プロメテウス火山の名前の由来
プロメテウス火山の外見は、上記で紹介したようにイタリアのベスビオ山をモデルとしています。
そして、名前はとある神様が由来となっています。
その神様というのが、ギリシア神話に登場する『プロメーテウス』です。(長音を省略してプロメテウスと呼ぶこともあります)
プロメテウスは、ギリシア神話ティターン神族の1人で、天界の「火」を人間に与え、人類に文明を築かせた「火の神」とも言われています。
火にまつわる神様ということで、火=火山繋がりで、その名前が付けられました。
大きな噴火を繰り返しているプロメテウス火山に、「火の神」の名はピッタリですね。
ギリシア神話についてもっと知れば、もしかしたら他の共通点なんかにも気づけたりするのかもですかね?ちょっと気になりますね。
プロメテウス火山の噴火の仕組み
プロメテウス火山は、時折大きな音と炎を上げて噴火します。
知らないとビックリするほどの迫力ある噴火ですが、本当に噴火しているわけではありません。
どのような仕組みでプロメテウス火山が噴火しているかというと、『プロパンガス』を用いて噴火を演出しています。
プロパンガスを燃やし、マグマの代わりに火山の火炎現象にを再現しているのです。
その他、プロメテウス火山を良く見ると、モクモクと蒸気が出ている場所があります。
この蒸気は、約90度前後の蒸気とお湯が噴出されているようです。
また、プロメテウス火山が噴火している間、噴火の影響なのかミステリアスアイランドにある電灯がチカチカと点滅します。
細かい所ですが、見つけるとちょっと嬉しくなる演出ですね。
また、プロメテウス火山の噴火は、1日に何度も起こりますが、いつ起こるかは分かりません。
約1時間間隔で噴火するとも言われていますが、ショーなどの関係で若干前後するようです。
また、ディズニーシーにいるキャストさんに噴火のタイミングを聞くと「火山の噴火は自然現象のため私たちも分かりません。」と素敵な回答が返ってくることもあるようです。
プロメテウス火山の構成材料
プロメテウス火山は、上記でも紹介したようにイタリアのヴェスヴィオ山がモデルとなっており、非常にリアルな造りとなっています。
近づいて見てみても、本物の岩かどうか見分けが付かないくらいリアル。
実際、プロメテウス火山が何で出来ているかというと、人工岩、擬岩(ぎがん)で構成されています。
擬岩とは、セメントやモルタルにアクリル繊維などを混ぜたもので作った模造の岩で、動物園や水族館などでも使用されるものです。
本物ではないとはいえ、プロメテウス火山を構成する擬岩は非常にリアルな造りになっています。
例を挙げると、マグマが急激に冷えて固まったことで、滑らかな銀色の光沢を帯びた溶岩「ポホイホイ溶岩」には、火山ガスが抜けた際にできる小さな気泡が表面にできると言われています。
ディズニーシーにあるポホイホイ溶岩を見てみると、岩の表面の光沢や小さな気泡もちゃんと再現されています。
その他、プロメテウス火山の周辺で見れる地層が、火山灰が蓄積してできた層と岩の層になっていたり、柱状節理と呼ばれるマグマが冷却固結するできる岩だったり、様々な岩が再現されています。
その再現性の高さから、ディズニーシーのプロメテウス火山では地学を勉強できるとも言われているので、興味があればぜひ見に行ってみてください。
ちなみに、プロメテウス火山の火口下に繋がる通路入口の頭上には、網状のものが設置されています。
これは、「スパター」とも呼ばれていて、防護ネットの役割を果たしており、ネットには噴火して飛び散った溶岩の飛沫が冷えて固まった岩が乗っかっています。
そして、このネットの近くの地面を良く見ると、溶岩のシミが付いているのです。
細部まで手を抜かない、ディズニーのこだわりを感じますね。
プロメテウス火山の隠れミッキー
ディズニーでは、壁や地面に丸3つの模様が描かれた、いわゆる”隠れミッキー“がいます。
その隠れミッキーは、プロメテウス火山にも存在します。
火山の岩壁にあるゴロゴロとした岩が、ちょうどミッキーの形になっていたりするので、ぜひ探してみてください。
その他、プロメテウス火山で見られるレアな隠れミッキーがあります。
それは、火山が「噴火する時に上がる炎」がミッキーの形になっているというものです。
偶然に偶然が重なり、ふとした瞬間、運が良ければ見つけることのできる隠れミッキーです。
難易度の高い隠れミッキーはいくつかありますが、これは最強クラスに出会いにくので見つけたらかなりラッキー!
プロメテウス火山が噴火する音が聞こえたら、炎の形に注目してみてください。
プロメテウス火山の高さはシンデレラ城とほぼ同じ
プロメテウス火山は、ディズニーシーのどこにいても見えるくらい、とっても大きい火山です。
プロメテウス火山がどれくらいの高さかというと、約51mの高さとなっています。
モデルとなったヴェスヴィオ火山が1,281メートルなので、実物と比べるとだいたい1/25くらいの大きさですね。
この51mというのは、東京ディズニーランドの「シンデレラ城」の高さと「ほぼ」同じ高さ。
「ほぼ」と付けた理由は、プロメテウス火山もシンデレラ城も高さ51mと言われていますが、若干プロメテウス火山が高くなっています。
その理由は、プロメテウス火山建設時に地盤沈下が想定されていたからです。
そのため、地盤沈下を考慮し将来的に51mになるよう、ほんの少しだけ高く設計されました。
といっても、数センチ~数十センチと言われているので、やはりプロメテウス火山とシンデレラ城は同じ高さと言っても問題ないと思います。
▶シンデレラ城の中にはガラスの靴がある?「シンデレラのフェアリーテールホール」について紹介
ちなみに、プロメテウス火山やシンデレラ城よりも高い建物が東京ディズニーリゾートにはあります。
それは、ディズニーシーにある『タワー・オブ・テラー』です。
タワー・オブ・テラーの建物は約59mで、航空障害等の設置が義務付けられる60mにならないギリギリの高さになっています。
その他の建物の高さランキングは、下記のようになっています。
ランキングの詳細については、下記ブログで紹介しています。
また、下記ブログでは、アトラクションの「落下高さ」とをランキング形式で紹介しているので、合わせて読んでみてください。
プロメテウス火山に刺さっている車のようなものは「ドリリングマシン」
ミステリアスアイランドからプロメテウス火山を見ると、火山の岩壁に車のような機械が刺さっているのが見えます。
この突き刺さっている車の正体は、『削岩機』と呼ばれる機械の一種。
削岩機とは、文字通り鉱山や岩盤を削ったり穴を空ける時に活躍する機械で、プロメテウス火山に刺さっている削岩機は、車体の先端に付いた2つのドリルで岩盤に穴を空けるので、正式名称を『二軸式岩石掘削機』と言うそうです。
そして、プロメテウス火山に刺さっている2軸式岩石掘削機には、『ドリリングマシン』という名前が付けられています。
このドリリングマシンですが、作ったのは東京ディズニーシーのアトラクションにも登場する「あの人」。
下記ブログでドリリングマシンの開発者や、ドリリングマシンに関する情報を紹介しています。興味があれば本記事と合わせて読んでみてください。
▶ディズニーシーのセンターオブジアースのストーリーはオリジナル?原作小説『地底旅行』について
プロメテウス火山は見る場所によって見え方が異なる
プロメテウス火山は、その存在感の大きさからディズニーシーのほとんどの場所で姿を確認することができます。
しかし、プロメテウス火山を見る角度によって、異なる雰囲気を楽しむことができます。
例えば、20世紀初頭の南ヨーロッパの港町がモチーフのメディテレーニアンハーバーから見るプロメテウス火山は、ひときわ壮大感があります。
また、夜になるとプロメテウス火山がライトアップされて、幻想的な風景になります。
そして、20世紀初頭の人々が思い描いた時空を超えたマリーナが舞台となっているポートディスカバリーから見るプロメテウス火山は、岩肌に草木が生い茂り、その周りも木々が生えています。
これは、未来のプロメテウス火山は活動が停止しているから、ポートディスカバリーの技術で噴火をコントロールしているなど、様々な理由があります。
他にも、各エリアごとに見え方が変わるので、色んな場所からプロメテウス火山を見て、自分のお気に入りのスポットを見つけてみてください。
【TDS】プロメテウス火山のモデルと名前の由来は?噴火の時に見える隠れミッキーとは!!
東京ディズニーシーのシンボル的存在、プロメテウス火山について紹介しました。
プロメテウス火山の外観は、イタリアのカンパニア州にある実在の山「ヴェスヴィオ山」をモデルにしています。
そして、プロメテウスという名前は、ギリシア神話に登場する神様、天界の「火」を人間に与え、人類に文明を築かせた「火の神プロメーテウス」に由来しています。
プロメテウス火山は、噴火の時に偶然見える非常にレアな隠れミッキーが存在したり、見る場所によって雰囲気が変わったり、様々な魅力が詰まっている火山です。
細部まで造り込まれたプロメテウス火山、ぜひ隅々まで観察して新しい発見を探してみてください。
以上、【TDS】プロメテウス火山のモデルと名前の由来は?噴火の時に見える隠れミッキーとは!!という記事でした。
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